

オーディオラボが30年あまりに渡って作り続けている、高精度/高音質DAコンバータです。
製造開始から現在に至るまで採用しているDAC-ICは同じ、18bitデータの再生をMSBからLSBに至るまで完全に保証する、唯一の産業用DAC-IC(Burr Brown DAC729)を使用しています。
ここで敢えて”完全に保証する”と言っているのは、枠だけあっても保証なんかしてないものがいっぱいある、てことです。
https://www.alldatasheet.jp/datasheet-pdf/pdf/152619/BURR-BROWN/DAC729.html
https://www.facebook.com/permalink.php/?story_fbid=1039625638177186&id=100063892791557
https://pratsound.com/2024/07/23/post-1346/
上の記事でも書いていますが、IC自体はとうの昔にディスコンとなっていますので、世界中から流通在庫をかき集めて地道に作り続けていました。
その間にもオーディオラボの技術は進歩し続け、その折々にその時の最新技術で武装した製品が生まれてきていたわけです。少し前の技術を持って製作された個体も、常にアップグレード可能ですしね。
しかし、いよいよDAC729の流通在庫も底をつきかけているので、ここでこれまでの技術の集大成的な製品を!とのことで作られたのがこの個体です。
これまではレシーバー&デジフィル、クロック、DAと各機能毎に基板が別れていましたが、この個体はSW電源以外のすべての機能を新開発の1枚基板にて実装。
基板裏の銀単線裏打ちはしておりませんが、その分、製品価格が大幅ダウンしています。オプション的な電源のファインメットコアや大型アクティブトロンも搭載していませんが、音質への手抜きは一切していません。
澄み渡る広大な再生空間に展開される音像や粒子の一つ一つの滲みのなさ。明瞭かつ繊細で、かつ力強くそこに確実に在る。
演者が演奏し、歌っている空間をそのまま自室に持ってこれるのは、記録されているデータを完全に再生しきっているから、という説得力の塊です。
エッジを立てることでしか表現ができないような凡百の再生装置はそこにひれ伏せや、て感じですね。常々言っていますが、CDクオリティの16bit/44.1kHzを侮るな、君たちが聴いているのはほんの上澄みだ、てことです。
オーディオラボのFacebookに技術的なことは多数記載してありますので、簡単にデータ的なものを。
・24bit/192kHzまでは受けます
・PCMのみでDSDは不可
・USB入力基板とレシーバとの接続はI²sです
・デジタル入力はUSB/同軸/光の3系統
・アナログ出力はRCA 1系統で出力レベルは3.5V
・電源ユニットはオーディオラボの技術を持って改良したSW電源を使用
・基板の各所にアクティブトロン素子がたぶん60個程度は装着
・電源ケーブルは着脱式ですが、一般的なIECインレットではなくノイトリックのパワコンを採用しています。電源ケーブルは付属しています
・この状態からオーディオラボのFBに記載してあるような、巨大アクティブトロン素子などの各種アップグレードパーツを装着することも可能です
弊店システムに普段接続しているのは、この個体から1年ほど前に製作されたもので、更にこちらでいくつか手を加えたものではあるのですが、ちょっと呆気に取られました。基本、同じ音ですがそこで演ってる感が桁違いで、聴いてて怖くなりました。
おかねがあるなら、遠回りはもうやめたほうがいいと思うんだ